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☆白い魔法使い☆の星言葉紡ぎ

星を詠み言葉を紡ぐ<星言葉紡ぎ屋>新月・満月の星言葉紡ぎ。 店主 白い魔法使い 

2017.2.4 ☆立春の星言葉紡ぎ☆

なんでもない日のお手紙

立春のテーマ

< この手じゃなきゃ駄目だ この声じゃなきゃ駄目だ この人じゃなきゃ駄目だ

持ち越しすぎた夢 持ち堪えすぎた希望 誰かを何かを追い求めすぎて煮詰まった時間

解き放ち ここから もう一度 もう一度 >

 

 尊敬するギタリストのドキュメンタリーを観ていました

田んぼの畦道に、木で作られ、色だけ塗られたギターの原型を乾燥させている景色

その景色を見て、ギターを美しいと感じ、ギターの虜になったんだ、とその方は仰られ

ていました

わたしはてっきり誰かの音を聴き、その音自体の虜になってギターを始められたのかと

思い込んでいたので、びっくり仰天しました

そうか、ギターのフォルムの美しさ、田舎の風景にものすごい違和感として存在したそ

の楽器に惚れたんだ

 

立春のテーマを思うにつれ、初期衝動を大事にね、そろそろ動く支度をしようね、ガン

ガン進んで行くんだよ、と書くだけでは何だか嘘っぽな、と感じていました

 

今現在「こうなったらいいな。」「こうして動いてゆきたいな」と予感し支度している

ことがあるならば、それを始めたころの衝動よりも、さらに遡った衝動を思い出してみ

ると良いかもしれません

一時の気の迷いか、勢いだけで進もうとしているのか?それ

は、その遡った心象風景の中で問いただしてみると、おのずから回答を得られるのでは

ないか、と思います

前述のギター少年が、始めてギターというものに惚れこんだ場面のような

大切に大切に、ひっそりと守られてきた場所

ガンガン進んでいるときは、完璧に忘れているような場所

成長するにつれ忘れてしまったこと、置いてこなければならなかった傷つきやすい風景

 

鞄の奥底に眠ったままだったお守りを取り出して、ここに戻る場所がある、だったら

今出来ることを思い切りしよう、やってみようと誓うような春の訪れ

過激な話題が世界を駆け巡り続ける

分断させることが狙いのように思えてきたり

一見、正義を振りかざしている、その裏をよく見て、感じて、と言われても声高に叫ば

れる主張には負けそう

あの人にとっての正義、わたしにとっての正義、正解、正しさ

 

どくだみの葉っぱが天井から干されている屋根裏部屋

小さな小窓が一つ。隣のお線香屋さんの香りがその窓からはいつも香った

窓をあけると風が通って、どくだみの葉はカラカラと音を立てた

誰に送るわけでもない手紙をたくさん書いた

疲れたら眠り、また書いた

成長し、階下に自室を移してからは、もうその部屋には戻らなかった

にぎやかな笑い声 お笑い番組の喧騒 友達との深夜の長電話

いつしかそのようなものを必要とし、閉ざされた部屋

母が時々送ってくる荷物の中に、どくだみの葉が入っている

カラカラと音を鳴らし乾いてゆくドクダミ、唯一の音らしき音

鉛筆と木の机がコツコツと触れる音

わたしはいつもあの場所に帰れる、そう思うと安心して進むことができる

 

誰とも分かち合えない、時が止まったような場面、それこそが、これでなくっちゃ

という熱狂であったらいいな、と私は思います

どこが?何が?そんなに感動したの?

そんなものはただの思い出、それならそれでいい

きっとどこかにまだ落ちているはず。探して探して、たどり着けばいい

個人的な美には喧騒も分断も暴力もないはずである、と信じたい

 

どっしりと構えていられる場所は、浮き足立った場所ではない

この先の夢は、ある意味、底の底へ取りに戻るような旅になるかもしれない

慈しみ、愛して、ギュッと握らずとも信じていられる手、みたいな場所

信頼や勇気、真実、試されるポイントは多くあるだろう

しかし揺らぐことのないポイントから、小さくとも声を発し続けてゆくこと

それはきっと、美しいレース編みのような世界を作り出す

あなたのための美しい世界

あなたにとって必要だから、あなたはその世界を作り始める

志となって あなた自身に光をあててくれるような

いつか誰かと目が合った時 お互い「頑張ったね、やってて良かったね」

と言い合えるような

誰のためでもなくしてきたこと

広がったレースとレースが絡み合った時

限りなく広げ続けた 自由の意味を知る

その頃わたしたちはきっと笑っているだろう

空間も時間も脅かさなかった 誇り高い 珍しい生き物として

 

幸運を祈る。

 

愛すべき友人たちへ

                   白い魔法使い

 

thanks for  sheena &rokkets